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新着情報(2007/04/07) |
■全てのアクション映画の原型となった『駅馬車』
ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の代表作『駅馬車』。
この映画の誕生が娯楽西部劇の歴史を変え、のちに現れた全てのアクション映画の原型となった。
そのスピード感と計算され尽くした人間ドラマの妙。
第1級の娯楽映画になっている。
1885年頃、アリゾナのトントから今のニューメキシコのローズバーグまでの路は、荒野を駅馬車で横切って、たっぷり2日を要した。
大男のくせに臆病な馭者バックのあやつる馬車が、今その旅程へ出発しようとしている。
駅馬車にはそれぞれの事情を抱えた9人の男女の乗客がいる。
アパッチ族の襲撃はどうなるのか?(今なら、カーチェイスだけれどね。)
映画が娯楽の最前線にいたことを納得させる出来栄えとなっている。
『駅馬車』は老若男女を惹きつける全ての要素を持っていて、ストレス発散にもなるよ。
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■『カサブランカ』
「きみの瞳に乾杯!」や「ゆうべはどこにいたの?」「そんな昔のことは忘れたね。」などの名せりふで知られる『カサブランカ』。
この『カサブランカ』をきっかけにイングリッド・バーグマンはいっきに有名になる。
「カフェ・アメリカン」に流れる「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」。
そして、ハンフリー・ボガードは永遠のハードボイルド・ヒーローになる。(ボギー!)
う〜〜む、これだけでも映画の舞台はできたようなもんだ。
カサブランカ…それはまだ独軍に占領されてない仏領モロッコの都である。
暴虐なナチスの手を脱れてアメリカへ行くために、1度は通過しなければならない寄港地だ。
カサブランカにアメリカ人リークが経営しているナイト・クラブがあり、亡命者たちの溜り場になっていた。
ある時独軍の将校シュトラッサアは、ドイツ側の飛脚を殺し旅券を奪った犯人を追ってこの町に降り立った。
……と、ここから映画は大きく展開していく。
そして、ハンフリー・ボガードが『カサブランカ』で見せるダンディズムは男の永遠の羨望となる。
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■『大いなる幻影』
映画史上に最も影響力のある監督の1人、ジャン・ルノワールの、そしてジャン・ギャバンの最高傑作。
その後に続出する“捕虜収容所もの”(例えば「大脱走」)の原型となった映画だ。
第一次世界大戦中。
敵情偵察の任務を持つマレシャル中尉とポアルディウ大尉を乗せたフランスの飛行機は、ドイツの飛行隊長ラウフェンシュタインに撃墜されドイツ軍の捕虜となった。
マレシャルはパリの機械工の出、ポアルディウは貴族、そして国こそ違うが同じく貴族であるラウフェンシュタインは二人を捕虜扱いにせず不運な勇士として食卓にさえ招待するのであった。
彼等が収容されたハルバハ・キャンプの部屋には、ロザンタァルというフランスに帰化したユダヤ人の金持の息子もいた。
彼のもとに、日毎送られて来る慰問品で同室の人々はぜいたくな食事をとることが出来た。
貴族出で終始白い手袋をはめているポアルディウをマレシャルはなかなか信用しなかったが、脱走するための地下穴を掘る件に関しては皆んなが協力したのだが……。
ルノワール監督の洒脱な描写が光る。
第二次大戦が迫り来るなか、国境を越えて、これだけの反戦映画が作られたこと自体が行幸。
平和主義を貫く映画人の底力を見せ付けてくれる。
感動のラストシーンも鮮烈だ。
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